お揃いウェアで一致団結!
試合を想定したパスやトスを!
たくさんの練習方法がありますが
これも私の指導経験から
「いける!」と思ったものを紹介します。
1.対人パスの工夫
この練習は
ある高校にお邪魔して
合同練習をお願いした時に教えていただいたものです。
皆さんにとっては真新しいものではないかもしれませんが
私のチームに取り入れたところ
パスが激変したので書いてみたいと思います。
(そんなに難しくありません)
@180度回転する
オーバーでもアンダーでも
対面から来たボールをまず直上に上げます。
その後自分の体を180度回転させ
バックパスの形にします。
右回りの次は左回りと
同じ方向にならないように気をつけます。
A360度回転する
@の360度回転バージョンです。
以上ですが
この練習がスムーズにできるようになった時
チームのパス技術が飛躍的に向上しました。
2.トスの練習
トスというのはすべて味方に対するプレーになります。
セッターが味方にトスをあげる動作は、大体がオーバーハンドパスです。
私はこの指導DVDをオススメします。
バレーボール上達ドリル VOL.1 トス編
このDVDでは、オーバーハンドの応用編にあたるトスにおける力の使い方が理解でき、すんなり練習に取り組んでいけると思います。
通常よく使うオーバーハンドパスとセッターが上げるトスは多少やり方は違ってきます。
そのためにまずはオーバーハンドパスがしっかり習得できるような内容になっています。
それを踏まえた上でトスとオーバーハンドパスの違いを理解させることができるので、
子ども自身が練習への取り組み方がよく見えてくると思います。
「やさしくフワっとしたオーバーパスができた!」
「二段トスが上手になった!」
「トスが安定してきた!」
「バックトスがぶれなくなった!」
こんな声が聞こえてきそうな内容になっています。
私は以下のように指導してきました。
レセプションされたボールを攻撃につなげていくのがトスです。
トスが正確でなければアタッカーが強力であっても威力は半減です。
レセプションされたボールがいつも正確に来るとは限りませんから、
まずはどんなボールも確実にアタッカーにトスできるように練習させましょう。
次に状況に合わせてトスの種類や方向を変えられる判断力を身に付けさせましょう。
トスはセッターの中心となる技術ですが、ほかの選手もある程度はできるように練習する必要があります。
基本的にトスはオーバーハンドで行うのが一般的ですよね。
体の正面、額の中央でボールを両手で優しく包み込むようにして
勢いを殺し、回転を止めることが大切です。
そのままの状態で体全体のバネを使ってボールをコントロールしながら、
目標に向かって送り出します。できればボールに回転がかからないように飛ばせればバッチリです。
先ほどトス・パスの指導で
「バスケットボールを使うな」ということを書きました。
「地道に練習しましょう」的なことを書きましたが
トスが上がらないとアタックにつながりませんよね…。
当時のことを少し思い出しました。
当時セッターの子が
「お風呂の中で手首をバシャバシャしていたら、トスが強くなった…。」
と言っていました。
「んなアホなっ!」って思っていましたが
結構効くみたいです…。
今思うとちゃんと聞いてあげればよかった(笑)
水面でバチャバチャするのか
水中でユラユラさせるのか分かりませんが
その子を思い浮かべると
確実に高くトスを上げることができていました。
参考になるでしょうか…?
○オープントス
エースにフルパワーでアタックさせるためのトスですね。
通常は、レフトがエースのことが多いので、レフトにトスを上げることが一般的です。
逆サイドの場合も同じです。
いずれもネットの両サイドにあるアンテナを目がけて、オーバーハンドパスと
同じ要領で、チームのエースが一番打ちやすい高さに上げられるように練習させて下さい。
○二段トス
レセプションミスのために、セッターにうまくボールが入らなかったとき、セッターを経由しないで
後方からアタッカーに直接上げるのが二段トスです。
やり方はオープントスとほぼ同じですが、小学生はアンダーハンドで上げることが多いと思います。
また、アタッカーにとって、斜め後ろからボールが飛んでくることになるので、
反復練習がとても重要です。
二段トスを得点につなげることができれば、かなりチームにとって有利になります。
○クイックトス
うちのチームはAクイックも試合で使っていましたので、セッターはクイックトスも上げていました。
ただ、練習では全員にクイックの練習はさせましたが、アタッカーとセッターを組み合わせての練習はしませんでした。
なぜなら、試合ではAクイックを打てるチャンスのある子は2人だけだったからです。
セッターとアタッカーを含めた、試合でのAクイック関係者の3人は、練習前とか、空いた時間を見つけて自主的に練習していました。
いわゆる速攻ですので、小学生レベル、県大会決勝レベルでも、ほぼブロックをされることはありませんでした。
レセプションが上手にセッターに返ったときは、レフトとセンターは常に狙っていました。
セッターとアタッカーのタイミングとしては、自チームがレセプションした時点でアタッカーが動き出した方が上手くいっていました。
特にやりやすそうだったのは、センターがレセプションした時です。
この時は、センターもレフトもレセプションした時点で動き出しの体勢をとっていました。
そして、セッターの手にボールが触れた瞬間にジャンプするというタイミングでした。
○バックトス
セッターが、トスの方向を見ないで背面に上げるトスです。
見えない方向にいるアタッカーにしっかりトスするには、小学生にはかなり難しいようです。
まず、自分の立ち位置を常に確認させるようにしました。
ネットの中心を基準にして、どの程度右寄りなのか、左寄りなのか。
繰り返しの練習が大切です。
そして、レフトエースが強い選手の場合は、バックトスはかなり有効になります。
私が全国大会に行った時のレフトは、中学校1年生で県選抜として東京など各地区に遠征したぐらい具術が向上しました。
(実は普段は教室の隅っこで縦笛を吹いて過ごすような気弱な子だったらしいです…。)
相手チームは常にレフトエースのブロックを注意していましたから、ライトエースはコースさえ狙えば得点を決められる状況が多かったです。
ただ、セッターのトスが直前までどちらに上がるか読まれないことが当然ですが大切です。
うちのチームは、レフトエースが県内でも注目されていましたが、キャプテンでセッターだった子の働きが
一番チームのリズムを作っていました。
レフトの強打、センターのクイック、そしてライトのアタック。
3選手の良さを生かした攻撃jは、セッターの子の努力が支えていました。
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